The Founders 2 – Toby Hoenisch

There is a huge disruption coming.
— Toby Hoenisch

今回、シンガポールの TenX Co-Founder & CEO、Toby Hoenisch に話を聞きました。

彼との出会いは、2011年から2012年にかけて。まだビットコインが話題になる前のことでした。いや、正確には話題になり始めた頃だったのですが、まだ多くの人がその存在を知りませんでしたし、その価値を信じていませんでした。

僕も彼もビットコインという切り口ではなく、それぞれ別のスタートアップを立ち上げて、全く違う分野の挑戦を進めていました。そんな頃に、Hacker News Meetup で会いました。

僕と彼の共通点は、いくつかありました。まず、お互いに技術者であり、起業家だったこと。知り合った時は日本の大阪にいた事。その後シンガポールへ移ったこと。そして、ビットコインに魅せられたこと。

ハッカーとして、起業家として、経験豊富な Toby がいまなぜビットコイン、ブロックチェーンに力を入れるのか。どのようにビットコインに出会ったのか。

ごく初期に、意外にも日本でビットコインに遭遇した彼は、それを自身のプロジェクトに活かすことを決意しました。そこから始まるストーリーは、本人が語ってくれています。以下の動画をご覧ください。

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The Founders 1 前編 – Jun Yamadera(山寺 純)

Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic.
(優れたテクノロジーは魔法と区別がつかない)
— Arthur C. Clarke

山寺さんと初めて会ったのは、とある大手ベンチャーキャピタルの本社オフィスでした。僕とそのベンチャーキャピタルとの会話を数分聞いたあと、話を遮って言い放った言葉がいまでも忘れられません。

この段階で、この話の価値を理解していない人たちと、仕事をする必要はない。

その場を凍りつかせたあと、2人で思う存分語り合いました。

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BitBiteCoin.com はビットコインの想いを伝えるメディアを目指します

BitBiteCoin.com リニューアルのお知らせでもご案内したとおり、ついに本格的なリニューアルの準備が整いました。今回のリニューアルでは、内容だけではなく、運営チームにも強力な新しいメンバーを迎えることになりました。

BitBiteCoin.com では、ビットコイン及びブロックチェーンのビジョンに注目をし、これからの世界をつくっていく基礎テクノロジーの背景にある思想と、それに関わる人達の想いを届けられるメディアを目指します。

インターネットが始まった時、多くの人がインターネットとは何かを、あるいはブラウザーの使い方を勉強しました。しかし、いまそういった情報はこの社会には残されていません。いまこの社会に残っているのは、Netscape から生まれ派生したブラウザーと、そのブラウザーによって誕生した多数のインターネット企業です。Jeff Bezos は、インターネットが誕生したとき、そのインターネットの基礎技術を使い、本を売ることを考えました。その結果、本から日用品にまで取扱商品は広がり、AWS という形で多数の Startup を生み出すインフラを作り上げ、いまではドローンによる次世代の流通の構築にまで事業を拡大し、この世界を変えました。

いま、ビットコインに注目している人たちは、あのときにインターネットに注目した人たちと同じだと僕は思っています。この中に、この文書を読んでいる人の中に、次の Larry Page and Sergey Brin が、Mark Zuckerberg が、Jeff Bezos がいると、僕は確信しています。そういうイノベーターにとっての強力な武器になるようなメディアを目指して、これからも運営を続けていきたいと決意しました。

ただ単にビットコインに関する出来事、ニュース、お金儲けの手段を伝えるのではなく、これからはじまる新しい時代に必要とされる「想い」を伝えるメディアを目指して、再スタートを切ります。今後とも、よろしお願い致します。

最後に、BitBiteCoin.com を運営していく新しいメンバーを紹介します。

Mai Fujimoto

Miss Bitcoin & Bitcoin Donation website “Kizuna” Founder.
ミスビットコインの藤本真衣。ビットコイン寄付サイト ”Kizuna” 創設者。株式会社グラコネ CEO。

日本で最古のビットコインメディアの1つ BitBiteCoin のリニューアルを機にジョインできて光栄です。日本で既にたくさんの素晴らしいビットコインメディアがある中で、BitBiteCoin ではビットコインのビジョンとそれに関わる人にフォーカスしたメディアにしていきます。どうぞよろしくお願いします!

Ayano Maria

東京生まれ。高校時代はスイスに留学。その後イギリスの大学に進学。卒業後、外資系金融機関に勤務。2016年よりロサンゼルス在住。

BitBiteCoin のリニューアルに伴い、新たにお手伝いさせていただくことになりました。Hiro さん Mai さんという最高にワクワクする方々と働けることに感謝しています。このワクワク感を忘れずに、日本中にビットコインのニュースをお届けしたいと思います。よろしくお願いいたします。

BitBiteCoin.com リニューアルのお知らせ

当サイト BitBiteCoin.com は、2013年の開始以来、ビットコインに関するニュースを配信してきました。

ビットコインに関するニュースがあまり伝えられていなかった当時とは状況が変わり、いまでは多くのビットコイン関連ニュースサイトが誕生しています。BitBiteCoin.com は、そんなビットコインを取り巻く環境の変化を見ながら、しばらく更新をお休みしておりました。
しかし、これまで以上に盛り上がるこの業界について、より一層幅広い情報が求められることは間違いないと確信しております。そこで、開始から3年が過ぎた2016年12月、業界の変化に合わせたリニューアルを行います。

予定しているリニューアル内容

  • ビットコイン以外の仮想通貨 Altcoin の情報を扱います
  • 仮想通貨の基礎技術であるブロックチェーンに関する情報の解説を強化します
  • 仮想通貨業界全体で使われている用語を整理するコンテンツを開始します
  • 仮想通貨業界の主要なプレイヤーに関する情報を蓄積できるコンテンツを開始します

どれもまだ準備を進めている段階ですので、詳しくは実際のリリースをもって発表とさせていただきます。

4年目を迎える BitBiteCoin.com をこれからもよろしくお願いします。

coincheck が Ethereum(Ether)の販売を開始

日本のビットコイン取引所 coincheck が、Ethereum の販売を開始しました。

この度、弊社coincheckでは、ワールドコンピュータとも言われている「Ethereum(以下イーサリウム)」の基軸となる仮想通貨「Ether(以下イーサー)」の販売所を開始しました。

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bitFlyer が日本で初めてブロックチェーン・エンジェルファンドを組成

bitFlyer がブロックチェーン関連スタートアップに出資をするためのエンジェルファンドを組成しました。

告知事項: 本件において、筆者は「出資を受ける側」として当事者となりました。

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ビットコインはなぜ暴落したのか(要するに版)

ビットコインの価格が大幅に下落しました。その背景をまとめます。

要するに

以下の通りです。

  1. ビットコインのコア開発者が悲観して開発から離脱
  2. 単なる感情論ではなく問題点(ビットコインの課題)を的確に指摘したため市場が動揺した

ビットコインのコアを開発している開発者であり、ビットコイン界隈において影響力の強い人物でもある Mike Hearn 氏が、ビットコインの将来を悲観して開発から退いたのが事の発端です。

コア開発者が悲観した上に、ビットコインをすべて売却して開発から離れると発言したために、多くの人が衝撃を受けました。しかも、その理由が長いブログ記事で的確に指摘されていました。

なぜ Mike Hearn 氏はビットコインの将来を悲観したのか

悲観した理由は大きく分けて2つあります。

  1. スケーリングの問題
  2. 政治的な問題

1. スケーリングの問題

ビットコインで行われる決済(トランザクション)の数には、上限があります。Mike Hearn 氏の記事でも指摘されていますが、現状のままだと、現実的には1秒あたり数回(3回程度)の決済が限界だと言われています。

そして、処理できる数が限られているために、決済が実際に承認されるまでに長い時間がかかる場合も想定されます。支払いから数時間後、あるいは半日以上先になって初めて決済が完了するという非実用的な事態が起こり得ます。

クレジットカード会社が秒間に取り扱っている決済の量は、このビットコインの限界とは比べ物になりません。遥かに多くの決済を実現しています。

これはつまり、ビットコインがクレジットカード並に普及することは技術的に不可能だという理由になります。

もちろん、それを解決する方法は提唱されています。Mike Hearn 氏は、この問題を解決することに注力していた人物でした。しかし、そこに至る過程で次も問題にぶつかってしまったのです。

2. 政治的な問題

上限があるならば、それをスケールアップすることで解決することができるはずです。技術的には、すでに解決の方法は試みられています。しかし、参加者が増えたビットコインにおいては、方針の決定はそれほど容易ではありません。

詳細な流れは割愛しますが、スケーリング問題に対するビットコインの仕様変更を行う場合、その方針変更への yes/no は多数決によって決定されます。全世界に存在している採掘者、マイナー達がどの仕様を選択するのかによって、ビットコイン全体の方針が決定されるという仕組みです。

ビットコインの理想的な状態、つまり世界中にビットコインが普及している状態から考えれば、このメカニズムは理にかなっています。ビットコインがプラスになるように、市場が判断するはずです。

しかし現実的には、ビットコインの環境は本来の理想とは程遠いものでした。

ビットコインの安定性に貢献している採掘者、マイナー達は、採掘をすることで利益を挙げている組織が大半となっています。そしてビットコイン全体の採掘能力の大半が、中国のビットコイン採掘組織によってカバーされているというのが現実です。これが、いびつな政治的駆け引きの原因です。

採掘能力の大半を持っている中国という市場は、インターネットの世界では独特の環境にあります。まず、回線速度は先進諸国と比較して貧弱です。まして、採掘工場と化している中国の地方都市になれば、回線が細いのは容易に想像できると思います。回線速度よりも、電力が安いこと、人件費が安いこと、土地が安いことを優先して採掘工場が設置されています。

中国の独特さを理解する上で忘れてはならないのが、グレートファイヤーフォールです。つまり、国家レベルで国外のインターネットと国内のインターネットの間に、ファイヤーフォールを設置し、情報を統制しているという事実があります。そのため、必然的に回線の速度にも限界がうまれ、また、回線を遮断されるかもしれないというリスクも併せ持っています。

スケールアップのための技術的な解決策というのは、結果的にビットコインを採掘する際に発生するデータ転送量が増大するという副作用を伴っています。ここが問題です。

ビットコインの大半を支配している、ビットコインを実質動かしているとも言える中国の意思としては、データ転送量が増えないことが望ましいのです。データ転送量が増えれば、中国の採掘者にとっては不利な環境になるためです。

それは曲がった見方をすれば、これ以上ビットコインが普及しない方が、自分たちの利益を保つことが出来る、とも捉えることが出来ます。

ビットコインの普及のために必要な技術的な解決策と、ビットコインを現時点で支配している人たちの事情・思惑が、完全にぶつかり合っています。

Mike Hearn 氏の困惑と今後のビットコイン

あれ?ビットコインって、非中央集権の革命的仮想通貨ではありませんでしたっけ?なぜ、中央集権のような問題が起こってしまっているんでしょうか?

この事情を踏まえれば、誰だって同じように思うはずです。ましてや、自分が先頭に立って問題解決を試みていた人ならば、挫折感は大きなものだったでしょう。だから、個人的には、彼の判断は納得できます。

しかし、これでビットコインが終わりなのでしょうか?いえ、僕はそうは思っていません。こういう摩擦を経て、より良い発展をしていくと確信しています。ビットコインが大きくなり、単なる技術的なディスカッション、技術的にベストな解決策だけでは物事が進まなくなっています。それはつまり、いよいよ大きな普及の段階に入り、克服すべき課題に直面しているということだと思っています。

まだまだ決定的な解決策は模索されていますが、ビットコイン界全体がこの問題を真剣に考えることによって、事態が改善に進むと考えています。

そのためにはまず、みんなが正しく情報を知り、事態を理解することが欠かせません。当ブログでは、今後もこの問題について深く考察し、技術的にも、より詳しい背景についても掘り下げていきたいと思います。